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ノベルティや販促などに最適なオリジナルキャンディーを製作

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応募したデザインを全校投票!?生徒たちの記憶に残る思い出を。

アイキャッチ応募用紙

少し前のことになりますが、コロナ禍で学校内でのイベントなどが中止を余儀なくされている中で
「何とか子供達に楽しんでもらえる企画を作りたい!」
と、東京都立押上小学校のPTA役員の方から切実な依頼メールが届き、初めての企画に挑戦しました。

というのも、コロナ禍で世の中がなかなか落ち着かない昨年、
下記の見積依頼メールが届いたのでした。

新着メール

ーーー

小学校のPTA活動として、コロナ禍でイベントの中止を余儀なくされている中で、
子供達のデザインした飴を全校生徒に配布する企画を検討しております。

現在、私達が企画検討している内容は以下の通りです。

①子供達にデザイン作成を依頼し、各学年1つずつのデザインを選出する
②選出された6つのデザインで飴を作成
③6種類の飴を1人分とし、生徒へ配布

という流れを想定しております。
今年は学校行事がなくなり、子供達が抜け殻のようで・・・。
何とか楽しい企画、子供達が笑顔になる素敵な企画にしたいと考えています。
PTA活動という事もあり、予算にも限りがありますが、子供達の為に実現出来たらと考えております。

ーーー

という、子供たちになにかしてあげたい!という想いがひしひしと伝わるメールでした。
私たちも力になりたいと思いつつ、すこし悩ましいところでもありました。。。

というのも実は、「子供達がデザインした飴を作りたい」というお問い合わせは毎年数件いただいているのですが、
まいあめとしては以前から、お子様がデザインした飴をそのまま作るのは「難しい」という判断をしています。
なぜなら、組飴は直径2センチ。お子様が想像力を膨らませて楽しく元気いっぱいに書かれたデザインは、
飴で作るには複雑なことが多く、まず2センチの中に組み込むことができません。
さらに飴の特性上、「配色」も重要で、隣り合う飴の色が反映しあう為、そのことも配慮しデザインを作らなければならず、
今まで、それをお子様に理解してもらうことがどうしても難しかったのです。

色鉛筆

当初、ご連絡いただいたご担当者様には、
「校章や学校のキャラクターなどにするのはどうですか?」
と、やんわり違う方向に持っていく形でお勧めしておりました。
ですが、お電話でお話をさせていただいた際、担当者様の子供達を思う気持ち、
また、PTA役員の皆様や、教職員の皆様の「子供等の笑顔のために、何かしてあげたい」
その思いの強さは、電話越しでもひしひしと感じることができるほどでした。

コロナ禍の影響は子供達・子供を育てる親にも大きな影響を与え、みな苦しんでいます。
まいあめも、飴菓子の会社はどこも大変な苦境です。
だからこそ、この企画がきっかけで子供達にも、職人や、この飴に携わる全ての人達に楽しみを作ってあげられるなら。
と、「まいあめの暗黙のルール」を破り、企画の協力に至ったのです。

先ほど申し上げた通り、子供達に組飴の特性をどのように理解してもらうか。
どれくらいのデザインなら組飴でできるのか、分かりやすい表を作ることにしました。

提案

これくらいのデザインならば飴で作ることができる、という指標です。
似顔絵や文字などであれば小学生でも書きやすいと思い、イメージしやすいものをピックアップしています。

こちらを元に、全校生徒(希望者のみ)からデザインを募集しました。
応募箱もPTAの皆様の手作りです!

応募用紙と応募箱

すると、なんとこんなに沢山の応募が!!!

応募済み用紙

何と応募数 280件!(全校生徒470人です。。。)
たくさんの応募に驚きました。

小学生らしい、自由なデザインも多く、流行りの「鬼滅の刃」も沢山!
「このデザインはさすがにできないかな・・・」というデザインも多かったのですが、
できる・できないではなくて、子供達が楽しんでデザインしたくれたこと、
まいあめを立ち上げてこんなに沢山の子供達が、飴のデザインをしてくれたのは初めてのことで、とても嬉しく思いました。

その後、PTAの方々が応募用紙1枚1枚を写真で撮影し
【飴デザイン大作戦 人気投票】
というアンケートフォームを立上げ、みんなが投票できる仕組みを作ってくださいました。

選ばれたのは、こちらの3案。
イラスト、似顔絵、文字のデザインとなりました。

決定3案

そして、ここから飴として再現できる範囲内で、弊社の飴デザイナーが、デザイン概要書に落とし込みます。
元々のイメージを壊さないように、かつ、飴で作りやすいデザインにするこの作業は、デザイナーの腕の見せ所でもあります。

どのデザインも上手くまとめ、 飴としての完成度も期待できるデザインに。
似顔絵も飴のデザインとして上手く落とし込めました。

概要書

いざ、製造です!

完成写真がこちら。

完成品

そして、カードのデザインはPTA会長様直々にしていただき、本当に、世界に1つだけの押上小学校のキャンディーになりました。

完成パッケージ

パッケージ内のカードには落選した飴デザイン(校長先生の似顔絵)を使用していて、
カードの校長先生と、飴になった校長先生の雰囲気の違いに、ついつい笑みがこぼれてしまいそうです。

完成後は、今回飴のデザインが選ばれた生徒さんからお手紙もいただき、教職員・PTA役員の方々から沢山のお礼のご連絡をいただきました。

〜押上小学校皆様の感想〜 

・スタッフの方々、職員さんの迅速な対応やご親切には本当に感謝しきれない気持ちでいっぱいです!
質問ばかりで、色々とご迷惑をお掛けしたにも関わらずご親切な対応…本当にありがとうございました!

・校長先生の顔が飴とパッケージで真逆の雰囲気で、笑えました(笑)
校長先生ご本人の反応が物凄く気になります。

・皆様のお陰で、押上小学校に関わる全ての人が笑顔になり幸せな気持ちになりました。まいあめさんとのご縁に感謝致します。

デザインをした生徒さんからのお手紙はこちら。
こんなに可愛らしく優しいお手紙は初めてで、社員みんなで感激してしまいました。

感想1

感想2

感想3

はじめは、「どうなるのだろう」、「本当に生徒さんたちにデザインをしてもらえるのだろうか」と、
少々心配な一面もあったのですが、PTA役員の方達がとても丁寧に対応してくださり、このような企画が実現しました。
体育館に並べられた生徒さんたち直筆の飴デザインから、「こんな飴があったらいいな」の思いがしっかり伝わり、
デザインひとつひとつにじーんとくるものがありました。
コロナ禍で学校行事が減ってしまっている中、学校中が一丸となって取り組める企画を作っていただき、
私たちも楽しく協力することができ、私たちにとっても記憶に残る案件となりました。

ーーーーーーーー

そして、、、、、
2021年度もありがたいことに、ご依頼をいただきました。
デザインテーマは「自由に国旗をデザインしよう」だったようで、生徒の皆さんが思い思いに国旗をデザインしてくれました。
みなさんが今年も一生懸命デザインを考えてくださったと思うと、嬉しくなります。
選ばれたデザインはこちら。

2021年デザイン概要書

完成品はこちら。
デザイン案をばっちり形にすることができました。
特に、日本地図を飴にしたのは初めてだったのですが、青い海に浮かぶ日本を表現でき、スタッフからも驚きの声があがりました。

2022完成品

生徒のみなさんの思いを形にできて、とても嬉しかったです。
押上小学校の生徒の皆さん、先生、保護者の皆様、PTA役員の皆様、本当にありがとうございました!!
最後に、PTA会長を勤められた宮川様より温かいメッセージが届いておりますので、紹介させていただきます。

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「飴デザイン大作戦」
東京都墨田区立押上小学校PTA会長 宮川孝彦

一昨年は言わずと知れた「コロナ」の年。私の子供の通う押上小学校も同様、色々な学校行事が中止や延期になり、生徒たちも2か月間学校に行けなかったり様々な影響を受けました。学校行事がなければ我々PTAも動くことができず「生徒たちに何かしてあげたい」という気持ちから生まれたのがこの企画「飴デザイン大作戦」でした。「生徒たちを巻き込んだ企画」「コロナ渦でもできる企画」という事ではこの企画はぴったりで、執行部の皆さんも「面白そう。是非やりましょう」と後押しをいただき動き出しました。
まず全校生徒にチラシを配り、飴のデザインを募集しました。学校の1階には回収用のポストを設置しました。押上小学校は全校生徒470人程の学校ですが、応募総数280通の応募がありました。中には先生からの応募もあり、思い思いのデザインがあり見ているだけで幸せな気分になりました。「こりゃ飴にはできないだろう」というデザインや、やはり「鬼滅の刃」の影響が色濃く反映されている物が多かったですね。280通の応募の中から3つのデザインを飴にすることにしました。選出方法はGoogleフォームで投票フォームを作り、先生達とPTA役員で投票し、票数の多い上位3つを飴にいたしました。より多くの子供たちのデザインを使ってあげたいと思い、あと2つのデザインをパッケージのデザインに使わせてもらいました。
まいあめさんから出来上がった飴を全校生徒、先生、その他お世話になっている方々に配りました。生徒たちの絵に描いたデザインの再現度が非常に高く、小学生独特の描いたニュアンスを忠実に再現できており、選ばれた生徒たちは「もったいなくて食べられない」と言っていました。さらに飴の製作風景を動画に撮っていただいたので、YouTubeにアップして観てもらいました。この企画は大変好評化をいただき、保護者からは「今年は学校行事がほとんど出来なかったので、この飴デザイン大作戦は楽しかった」とか、教育委員会からも「生徒を巻き込んで、コロナ渦ならではの素敵な企画ですね」などと言われ、僕もPTA会長就任1年目で何とか爪痕を残せたかなと(笑)
企画段階からまいあめさんにはご相談に乗っていただき、本当に助かりました。私達PTAも初めての試みのため手探りで始め大変さもありましたが、生徒たちの笑顔で返ってくるので苦労も報われました。