ツリーを飾る華やかな国産キャンディケーンの作り方とは?
突然ですが、皆さん「製造工程」「製作工程」を見るのはお好きですか?
Tiktokや、インスタグラムのリールなどでも、料理、お菓子、工場などなど、「モノをつくっている」動画が人気と言われています。材料の状態だったものがどんどん成型され、普段目にするものに変化していく様子は、ずっと見ていても飽きませんよね。
まいあめでも、組み飴の作り方をインスタグラムでこまめに紹介してきました。
皆さんのリアクションを見る限り、その他の写真を載せる時よりも、製造の様子や動画を載せるときに反応がぐっと上がっている印象を受けました。
昨年は簡単に製造工程をご紹介しましたが、今年はもっと詳細に、今、まいあめで絶賛おしおしのキャンディー【キャンディケーン】の製造工程を動画付きで一挙大公開しようと思います。
というのも、先日のブログと重複するのですが、
今回キャンディケーンの特設ページをリニューアルするにあたり、いろいろ検索したところ、
このように、「どこで売っているか」を調べている方が多いということがわかりました。
確かに、キャンディケーンが販売されているのを目にしたことがある方は多くはないのでは・・・?
というのも私自身も、ツリーの装飾用のオーナメントを見かけたことはあるものの、街で本物の飴のキャンディケーンに遭遇したことがありません。(!)
先日のブログでもあるように、輸入雑貨や、オンラインで海外製のものを購入するしかキャンディケーンに出会うことができないようで。。そんなの寂しい。あんなにPOPで可愛いキャンディーが、海外製しかないなんて。しかも食べてみたら日本人の口に合わないなんて、そんなのもっと寂しい。悲しい!
完全国内製造の、おいしい【国産キャンディケーン】の需要は絶対にあるはず!
「キャンディケーンをお探しの皆さ〜ん!ここ!ここ!ここにありますよ!」と声を大にして言いたい!
そう直感、決意したまいあめのスタッフは、作ってくださる飴屋さんを探し、国産キャンディケーンの製作に挑んだのでした。
ありがたいことに、「やってみよう!」と温かく協力してくださる飴屋さんが見つかり、イメージを伝え、打ち合わせを重ね、試作を繰り返しました。
実際に試作をする中で浮き彫りになった、
・細すぎると梱包中に折れてしまう。
・しっかり杖の柄の部分を曲げないとキャンディケーンに見えない。
・ストライプのしましまのバランス調整が必要。
・手作業なので、サイズの均一化が難しい。
などといった問題にも実直に取り組み、現在のキャンディケーンにたどり着いたのです!
一丸となって商品化に取り組んでくださった飴屋さんには、一同感謝の気持ちでいっぱいです。
さあみなさん、気になりますよね。どうやって作っているのか・・・
作り方を検索されている方もいました。
可愛い可愛いキャンディケーン、このように製造しています↓
1.飴を炊く
水分含有量がごくごく少なくなるまで炊き上げます。
こうすることによって、口の中でべたつかず、カリッとサクッとした食感になります。
炊き上げすぎると焦げてしまうので、温度はもちろん、音や泡の様子で見極めます。職人の目が光ります。
2.冷却板で冷ましながら風味付け
炊き上がった飴は100度をゆうに越す超高温。冷却板で全体を満遍なく冷やしながら触れる温度にしていきます。
3.着色
飴の着色はすべて手作業。目分量で希望の色に着色します。
ここで見えている色も、伸ばしたり、他の色と隣り合うことで違う色に見えることも。
長年の経験のみぞなせる重要な工程の一つです。
4.こねる
飴をこねて色を均一に行き渡らせます。
白い飴は、透明の飴をこねることで空気が含まれ、光の乱反射を起こすことによって「白色」となります。
白の着色料は使っていません。
5.組む
均等の大きさにカットした赤と白の飴を、ストライプになるよう並べます。
幅を均等にすることで、出来上がりも綺麗な模様になります。
6.組み上げ
中央へ「芯」を置き、赤白に並んだストライプで包みます。
中心の芯のサイズと周りのストライプのサイズがぴたっと合い、炊き上げた飴がすべて使われます。
7.ローラー
ローラーへ、円柱状になった飴を置きます。
回転することで飴にも「ひねり」が発生し、キャンディケーンのストライプのベースがここで出来ていきます。
8.カット
飴を引き伸ばし、均等な長さにカットします。
ここでも「ひねり」を加え、ストライプの幅を狭め、よりキャンディケーンらしく整えます。
9.成形
ケーンの「杖」の形になるように柄の部分を成形します。
どのキャンディーもおおよそ同じ形になるよう、職人技が光ります。
10.完成
いよいよ完成! いま見てもワクワク、心が踊るようなキャンディケーンが出来上がりました。
何度見ても可愛い!
いかがでしたか?
まさに1本1本、職人の手で丁寧に作っていることがお分かりいただけたかと思います。
こうして心を込めて作られたキャンディケーンは、検品を終えまいあめに届き、
まいあめでも1本ずつ検品を行い、ラッピング作業へと移っていきます。
完成したキャンディケーンは、すでに企業ノベルティとしていくつかオーダーをいただいています。
ショップや企業オリジナルのシールを貼ることで、オリジナル感が増し、特別なクリスマスギフトとなります。
これから日本中でまいあめの国産キャンディケーンが配られていくなんて、夢があるなあと、幸せな気持ちになります。
人の手から人の手へ。
どの業界、職種でもそうですが、ものが出来上がるまでに、原料から完成品まですべての作業が一箇所で終わることはありません。
飴で言えば、飴の原料のひとつである砂糖は、さとうきびの生産、精製、梱包、配送を経て工場へやってきます。
そして職人の手で製造され、まいあめでラッピング、梱包され、再び配送され、お客様の元へ届いていきます。
飴ひとつとっても、多くの人が関わっていることを実感します。
小さい飴でもこうだとしたら、クリスマスケーキ、クリスマスツリー、オーナメント、サンタさんからのおもちゃ、、、
どれだけの人の手が加わっているのでしょう。
「ものづくり」に関わる一人として、このことを忘れず、目の前にあるものを大切にして過ごしていきたいなあ。
なんて、肌寒くなった秋の夕暮れにしみじみ思うのでした。