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日本の伝統の「組み飴」を新しいコミュニケーションツールに。オリジナルキャンディー製作まいあめ

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「きっかけ」について

4年ほど前、定期的に発注を下さっていた方で、記憶に残る出来事があったので少し書かせていただく。

その方は食品メーカーの営業で、普段は営業車を乗り回して愛知県内の様々なスーパーへ赴き、自社の商品の売れ行きのチェックに加え、一点でも多くの取扱商品を増やしてもらえるよう、スーパーのバイヤーと交渉するのが仕事だった。
打ち合わせで色々教えてもらったのだが、とにかく移動することが仕事のようなもので、1店舗でも多く足を運ぶようにしているとのことだった。

その中で、月に1回ほど、スーパーの売り場で自社商品の催事を頼まれることがあったらしい。
要は特設コーナーの設置を依頼されたのだ。
しかし担当者の方はずっーと催事のあり方に頭を悩ませていた。
いつも配るモノはバルーンや塗り絵など子供が喜ぶものが多く、他のものといっても自社商品のサンプルなど、催事として結果が出るのが少し後になったそうだ。
しかし取り扱っている商品は料理に必要なものが多いため、子供だけが喜ぶものよりも多くの人が喜ぶものを配った方が催事に適しているのではないかと入社当時からずーっと考えていたそうだ。

そんな悩みを抱えていた際に弊社のHPを見つけ、同じ名古屋市内ということから一度弊社で打ち合わせをする運びとなった。

打ち合わせでは、弊社の組み飴の特徴をお話しし、 飴にメッセージを入れることができ、飴を渡すことで、飴がコミュニケーションを生む「きっかけ」を生み出してくれる。と伝えた。
その話を熱心に聞いてくださり、打ち合わせ内でアイデアがどんどん溢れて「この商品名は飴に入れることはできますか?」「こんなメッセージはどうだろうか?」「この商品の特徴を伝えられたらな」と、話が盛り上がった。
最終的には、実際に販売されている商品を飴に少し混ぜ、『毎日栄養』というメッセージを飴に組み込むこととなった。


そして、組み飴を作ってから特設コーナーでの初めての催事。
結果、たくさんの飴を配ることができ、多くのお客さんとコミュニケーションをとることができたそうだ。
当日の売上にはすぐにはつながらなかったそうだが、時間を追うごとに商品の発注数が増えていったそうだ。その方は手応えを感じたのか、2ヶ月に1回はオリジナルの飴を弊社に依頼してくださるようになった。
毎回、実験のようにメッセージと色を変えて、結果を検証しながら試行錯誤されていた。

何回も発注をいただくなかで、忘れられない嬉しい報告があった。
「中村さん、〇〇スーパーで、ウチの商品の取り扱いを2種ほど増やしてもらえることになりました!飴のおかげです!」 もちろん担当者の実力が身を結んだ瞬間だったと思うのだが、冗談を交えながら弊社の飴のおかげと言ってくださった。
飴をいろいろなバイヤーに配り、「この飴、うちの商品を混ぜてるんですよ。」「よかったら食べてください」とコミュニケーションに活用したことで、催事以外でも飴を利用できる活路を見つけていった。

その後も2年間で13回も発注をいただき、毎回組み飴は催事でもバイヤーとの商談でも大活躍したそうだ。

しかしその後、残念ながら、異動となってしまい、名古屋の支店から東京の本社へ転勤が決まった。役職も上がりご栄転だそうだ。
とても寂しかったが、担当者の方が異動の挨拶に弊社を訪れてくれたことが何よりも嬉しかった。

私たちはただ飴を作っただけで、その営業の方が色々試行錯誤をして、お客さんの反応を現場で見て、適切なコミュニケーションをとり、結果に結び付けてきた。
飴はその中で「コミュニケーションの”きっかけ”」を作ることに役立てたのだと思う。

私たちは、飴がコミュニケーションの「きっかけ」を作ること、つまり会話のきっかけ作りが得意だと考えている。

仕事においても、友人関係であっても、はたまた恋愛においても、会話の「きっかけ」を作るのは難しいと感じる場合がある。
学生時代、入学したてでも隣の子と一言会話をしてしまえば、すぐ友達になれたり、あっという間に打ち解けてしまうことも多いだろう。
何事も初めてやることやチャレンジすることはかなりエネルギーを使うし、勇気がいることだと思う。
そんな時に飴を渡すことで、たわいもない会話がうまれることがある。

今回、「きっかけ」について考える機会があり、あの時感じた嬉しさや喜びを思い出し、このブログを書いた。

お菓子自体コミュニケーションツールとしての価値は強い。その中でも、飴は渡す文化が根付いている分「きっかけ」を作りやすいのかなと考えている。
私たちの飴は、やっぱりコミュニケーションと人と人をつなぐ「きっかけ」であり続けたい。 そしてこの価値を知ってもらうように今後も取り組んでいきたい。